いつでもどこでも・あの人流
ダイビング後のインスタントコーヒーが
海中で冷えた体を中から温める
ダイビングインストラクター 藤原歩さん
Interview
藤原さん主催のツアーに参加するゲストへのサービスのひとつに、インスタントコーヒーの提供があるそうですが、いつから始めたのでしょうか?
藤原13〜14年くらい前ですね。キッカケはタンブラーが発売されたことでした。ダイビングのために海へ行くときは車で行くのですが、タンブラーは紙コップと違って、車内で飲むときもこぼれませんから。当時はツアーなどに参加するゲストの名前と海の生き物のイラストを描いた、オリジナルペーパーを作ってタンブラーに入れていました。実は目印をつけておかないと、誰のタンブラーかわからなくなるから始めたことですが、嬉しいことにそのペーパーを持ち帰ってくださる方もいましたね。最近はステンレス製の魔法瓶の種類が豊富になったので、タンブラーから変更。オリジナルシールを貼ってゲストに渡しています。
インスタントコーヒーをサービスするのは主に海へ潜った後だそうですが、提供する飲み物をコーヒーに決めた理由を教えてください。
藤原ダイビングで使うタンクの空気は、冷えています。海に潜っている間の40分〜50分くらい、その冷えた空気を吸い続けるので内臓も冷えてしまうんですね。それで体の中から温める必要があって、まず温かい飲み物を提供しようと思ったんです。ならば僕の好きなコーヒーがいい、と。僕自身、食事の後にコーヒーを飲まずにいられないくらい好きなんですよ。でも、ひとりで飲むわけにはいかないので、ゲストの皆さんにコーヒーサービスをするようになりました。屋外で提供するので使うのはインスタントコーヒーですね。利便性の高さ、そして瓶1本ですむというコンパクトさがいいです。甘いコーヒーを好むゲストには、砂糖やミルクが入っているスティックコーヒーを便利に使わせてもらっていますね。現地へ移動する車にはダイビング器材を積むので、レギュラーコーヒーを外で淹れるためのセットと人数分のタンブラー、さらに砂糖やミルクも準備するともなると、トランクに荷物が入りきりませんから。
インスタントコーヒーのサービスを受ける、ゲストの皆さんの反応はいかがでしょう?
藤原コーヒーセットを忘れるとブーイングが起きるくらい、常連のゲストには定着していますね。ダイビングは1日2回潜るのが一般的なんですが、1回目と2回目の間や終わった後、「海を見ながら飲むホットコーヒーはいいよね」とゲストもよく話してくださいますね。僕自身、コーヒーを飲まないと間にとる昼食が終わった気がしませんし、コーヒーの香りをかぐと海中をガイドした緊張をほぐしてリラックスしますから、やっぱりダイビングにコーヒーはなくてはならないと思いますね。
ところで、それほどコーヒーが好きであれば、日常的にたしなむのは。レギュラーコーヒーのほうなんでしょうか?
藤原ショップにお客様が訪れたりしたときは、コーヒー豆を挽いてお出ししますが……ひとりだと、その手間を面倒に感じてしまうので海以外でもインスタントコーヒーを飲む機会が多いですよ。実は初めてダイビングをしたのがワーキングホリデーで行ったオーストラリアのシドニーで、22歳のころ。そこでダイビングに魅了されて、帰国後はインストラクターを目指しました。そのとき、喫茶店でアルバイトをしていたので、コーヒー豆を挽くことは慣れているのですが、ひとりのときはインスタントコーヒーが多いかもしれません。飲みたいときにすぐ飲めますから。手軽で利便性が高いことが、インスタントコーヒーの魅力ですよね。
Afterword
- 海の生き物をモチーフにしたシールは、イラストも好きで手がけるという藤原さんが描いたオリジナルのイラスト。色違いやデザイン、イラスト違いで4〜5種類用意されている。
- いつも持っていくインスタントコーヒー、ポット、タンブラーが入るインスタントコーヒーセットのボックス。コンパクトにまとめて、機材が多いダイビングツアーでも機動性高く持ち運べるようにしている。
Profile藤原歩さん
今年でオープン17年目の東京国分寺のダイビングショップ『DREAMWORKS』のオーナー兼インストラクター。ライセンス取得や、伊豆など東京近郊から伊豆諸島、また海外にいたるまでダイビングツアーを主催している。
『DREAMWORKS』http://www.dreamworks-ds.net/
Archive
インスタントコーヒーは生活の一部!
一流パティシエの楽しみ方とは?
シェフショコラティエ/パティシエ・江口和明さん
くわしくはこちら
仕事の手を止めずに好みの味を楽しめる
“心の潤滑油”インスタントコーヒー
プロゲーマー・百地裕子さん
くわしくはこちら
時計製作中に起きる煮詰まった考えから
救ってくれるインスタントコーヒー
独立時計師・牧原大造さん
くわしくはこちら
仕事の手を止めずに好みの味を楽しめる
“心の潤滑油”インスタントコーヒー
演芸写真家・橘 蓮二さん
くわしくはこちら
クリエイティブの “エンジンオイル”であり
映画では登場人物の心模様を映す小道具にも
映画監督・内田英治さん
『ミッドナイトスワン』 (C)2020 Midnight Swan Film Partners
くわしくはこちら
寝起きと休憩の「小さなご褒美」を
共に過ごすための人生の相棒
落語家・柳亭小痴楽さん
くわしくはこちら
集中力を使うトライアルレース終了後
疲れを癒やす、インスタントコーヒーの甘さ
トライアルライダー・小玉絵里加さん
くわしくはこちら
カフェインレスコーヒーのおかげで妊娠中も
朝飲むコーヒーの楽しみを続けられる
建築家・岡野道子さん
くわしくはこちら
厳しい環境で行う恐竜の化石発掘調査は
インスタントコーヒーで食後の“リセット”を
国立科学博物館 標本資料センター コレクションディレクター
(兼)分子生物多様性研究資料センター長。博士(Ph.D) 真鍋 真さん
くわしくはこちら
自分好みの濃さで楽しむインスタントコーヒー
執筆活動を支える目覚めの1杯
小説家・フランス文学研究者 小野正嗣さん
くわしくはこちら
インスタントコーヒーは未踏ルートに挑み
山から生きて帰るための選択
アルパインクライマー・山岳カメラマン 平出和也さん
くわしくはこちら
レスリングと格闘技の現役時代、
減量と集中力を支えたインスタントコーヒー
格闘家・BRAVE主宰 宮田和幸さん
くわしくはこちら
北アルプスの山々を撮影した後の
極上の一杯で心身ともにほっとひと息
山岳カメラマン 宮下秀仁さん
くわしくはこちら
舞台の稽古中にインスタントコーヒーで
深呼吸とともに頭も心もリフレッシュ
女優 鷺沼恵美子さん
くわしくはこちら
自然のなかでゆったり過ごすために
欠かせないインスタントコーヒー
ネイチャーフォトグラファー 柏倉陽介さん
くわしくはこちら
自分らしい絵を模索してたどり着いた
画材としてのインスタントコーヒー
コーヒーアート 藤原英樹さん
くわしくはこちら
ダイビング後のインスタントコーヒーが
海中で冷えた体を中から温める
ダイビングインストラクター 藤原歩さん
くわしくはこちら
ひとつまみ加えるだけで味の幅が出る
インスタントコーヒーのほろ苦さ
料理研究家・ビューティーレシピスト 松見早枝子さん
くわしくはこちら
自然の中でいただく黒みつの甘さが
体に染み渡るインスタントコーヒー
森の演出家 土屋一昭さん
くわしくはこちら
インスタントコーヒーは海外取材中に
ひと息つくために欠かせない飲み物
トラベルジャーナリスト 寺田直子さん
くわしくはこちら