インスタントコーヒーの楽しみ方HOW TO ENJOY COFFEE

いつでもどこでも・あの人流

仕事の手を止めずに好みの味を楽しめる
“心の潤滑油”インスタントコーヒー
演芸写真家・橘 蓮二さん

演芸場で活躍する、伝統芸能を担う落語家や講談師などを撮り続けて25年以上。演者の視界に入っても邪魔にならにようにと全身黒い服に身を包み、緊張感が漂う楽屋から、熱のこもる舞台までシャッターを切る。決定的瞬間をとらえた写真は演者、演芸ファンからの評価も高く、自著も多い。そんな橘さんが好むのはインスタントコーヒーでもスティックタイプだ。ブラックから加糖タイプまで時々の気分で選ぶという、バエラエティに富んだコーヒーライフとは?

Interview

事務所に置かれているのは、スティックタイプのインスタントコーヒーですね。

事務所では仕事中に飲むので、サッと作れるスティックタイプは助かりますね。時間をかけられるときはドリップコーヒーを淹れて飲みますけど、僕、一日6~7杯と何杯もコーヒーを飲むんですよ。朝一番はドリップコーヒー、仕事中や作業中は甘いスティックタイプ。休憩時はインスタントコーヒーをブラックで入れて甘いものを食べながら飲むとか、その時々の気分によって味を変えて楽しみます。

置かれているスティックタイプのインスタントコーヒーは、小売店に置かれているフレーバーのほとんどが揃っている印象です。

何杯も飲んでると、ブラックだけじゃなくて甘いものを途中で飲みたくなるじゃないですか(笑)。僕は、“こうじゃなきゃいけない”というのが嫌いなんです。落語も古典があって新作もある方が楽しいよね、って思う方なんですよ。本も月10冊、年間120冊以上は読むけど、そのときの気分で選べるように5冊くらい並行読みしますし、音楽だってそう。さだまさしさんを撮った後のパソコン作業は当然、さださんの曲を流してドップリだけど、静かに本を読みたいときはクラッシック。趣味嗜好が強い本や音楽はもちろんのこと、コーヒーもこだわる人は多いですけど、それよりも僕は自分で自分に変な縛りを設けないで、何でも楽しめばいいんじゃないか、と思っています。そのときの気分で選べるように選択肢が多い方が、豊かじゃないですか?

そのバラエティ豊富に揃ったスティックタイプですが、毎日様々なフレーバーを飲まれる中で、味わいの感想はいかがでしょうか?

ミルク・砂糖の量が絶妙ですよね。いい塩梅なんです。プロじゃないからドリップコーヒーは難しいのはもとより、瓶入りのインスタントコーヒーだって砂糖やミルクの量を完璧に自分が好む美味しさで作れない。毎回、味が違っちゃいます(笑)。ところが、スティックタイプは調整するのはお湯の量くらい……いつも同じカップを使ってるから間違えようがないんですけど、気をつけるのはそのくらいで毎回、絶対に好きな味が再現できて、飲める。

そこが、スティックタイプの魅力のひとつと。

もうひとつの魅力は泡ですね。最近の商品は、カフェで飲むときと変わらないくらいの泡立ちがよいものもあるじゃないですか? お湯を注ぐだけなのに、再現性が高い。カフェオレや甘いフレーバーのタイプの泡を乗せたいと思ったら、器具がないとだめでしょ? 仕事中に自分でそれをやる手間はかけられませんからね。お湯をわかし、ミルクもわかして泡立てて。そこに砂糖も入れて加減するなんて。しかも、疲れたときにこそ甘いものを摂りたくなるから、そんなときにスティックタイプは手軽に間違いない味で作れるので助かりますね。

インスタントコーヒーの手軽さ、美味しさの進化を、日常に取り入れて存分に楽しまれていますね。

今はインスタントコーヒーが本当に美味しくなりましたね。僕が子どものころは瓶入りのインスタントコーヒーが台所の戸棚の中や、食卓に置いてあった時代の人間ですから。進化の度合いって、とくに食べ物は分かりやすいと思うんですよ。“コレしかない”中で飲んでたインスタントコーヒーの味が、またたく間に進化した、そのスピード感! その進化を味わったことがない、知らないというのはもったいない。カフェで飲むようなフレーバーもあるし、産地別もあるし、いろんな味わいが揃って、しかも美味しい。コーヒーは僕にとって、生きていくうえで欠かせないもののひとつ。“どんなときも飲みたい”コーヒーが、これほどバラエティに富んだ味が売られていて、しかも美味しいというのは、ありがたいことですね。

Afterword

「お酒が飲めないので甘いものが好きです。でも、ブラックコーヒーを飲む場合は、しょっぱいもの・甘いもの両方をそのときの雰囲気で選んで一緒に食べますね。ブラックコーヒーはチョコでもおせんべいでも合うんですよ」
「昨年、今の事務所に引っ越してから愛用しているカップです。線が適当でただのストライプじゃないところに惹かれて買いました。カップは町場を歩いていて「いいな」と思って、1000円以下のお手頃価格なら買う感じです」

Profile橘 蓮二

演芸写真家。埼玉県出身。人物カメラマンの小野麻早氏に師事した後、フリーランスとしてキャリアをスタート。1989年に第一回『期待される若手写真家20人展』(パルコ)に選出。紆余曲折を経て1995年5月より上野・鈴本演芸場で演芸写真を撮りはじめる。徐々に演者からも認められ、現在では演芸界では知らない人はいない演芸写真家の第一人者として、名人から若手まで多くの芸人の撮影を手がける。著書に『本日の高座』(講談社)、『pen+ 蓮二のレンズ』『喬太郎のいる場所』(CCCメディアハウス)など多数。2015年より落語会の演出・プロデュースも手がけている。

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